個人宅 ~紅葉の透かし剪定~

皆さんこんにちは。
本日は個人宅の紅葉の透かし剪定について書いていきます。
その前に少し紅葉について解説していきます。

偏に「紅葉」となんとなく呼んでいます。僕もそうです。
でも実は、赤色を紅葉(こうよう)、黄色を黄葉(おうよう)、褐色を褐葉(かつよう)と区別します。
しかし区別していくのが面倒なので「紅葉」と言います。
みんなけっこう面倒くさがりですね。

また紅葉は紅葉の色が鮮やかであればあるほどアブラムシが少ないです。
簡単に言うと、色が強い紅葉=生命力の強い紅葉とアブラムシが判断するということらしいです。
この自己免疫力の誇示を「ハンディキャップ信号」というらしいです。
未だに研究対象で詳しいことはわかっていない分野であり、それが庭に植えてある木で起こっているということがなんとなく嬉しいですよね。
僕も体を赤に染め上げて虫を撃退したいものです。

「紅葉狩り」という言葉にも疑問を持ったことはありませんか?
一般的に紅葉を見に行くときに使われる言葉ですがどこか乱暴というか物騒な言い方だなと思っていました。
紅葉狩りは、平安時代からの文化です。平安時代には実際に紅葉の枝を折って(狩る)鑑賞していたことから紅葉狩りと言います。
平安時代の言葉、行動の名残が今も残っていると思うとロマンティックですね。

そろそろ本題に入りましょう。


今回、剪定するのはこちらの紅葉です。
先ほどの色の豆知識で判断しても赤の紅葉ですね。
紅葉の剪定時期は11月~2月と言われています。
冬の間、紅葉は休眠しています。3月頃から徐々に目覚めます。
落葉して枝の状態が見やすいと剪定しやすいです。

剪定の際のコツとポイントは、まずどの木でも言えることですが不要な枝から落としていくことです。
不要な枝を具体的に挙げていくと、徒長枝、ひこばえ、内向きに伸びてる枝、同じ場所に重なっている枝、不格好な枝とこんな感じです。落としすぎても十円禿げみたいになってしまったり、一本だけ寝ぐせのように飛び出しちゃったり難しですよね。

まだ途中の写真ではありますがこれで8割完成です。
写真の左側をご覧ください。
ここがまだ剪定していない部分です。
他と比べて濃いですよね?
全体を均一に透かすのも透かし剪定の大事なポイントです。
僕は全体の統一感こそ剪定で一番大事なことなんじゃないかなと思っています。
濃淡ばらばらの剪定を例えるならば、夏休み前に友達とふざけてバリカンで刈った坊主の虎刈りでしょうか。
なんとなくだらしない印象を持ってしまいますよね。

もしお庭の木の剪定でお困りの際はご連絡ください!
ではまた明日。