伐採 ~キンモクセイ~
こんにちは。
今日は久しぶりに畑作業でした。もうあっと言う間に畑の景色が変わってしまってビックリです。植物、特に農作物の世代交代は早いですね。世代交代の早さこそが種族の永続力の発展と考えたんですかね。病気が蔓延しても耐性のある個体が生き残りガンガン世代交代を繰り返しまた増えていくといった感じでしょうか。たくましいですね。
今回は、キンモクセイの伐採です。
まずは、キンモクセイについて解説していきます。
≪基本情報≫
・モクセイ科モクセイ属の常緑樹。
・ジンチョウゲ、クチナシ、キンモクセイを日本三大芳香木と言います。
・高さは、最大で20m程度まで成長することもあります。
・生垣を作りたいときは30㎝程度の間隔で植えます。
・中国原産で江戸時代に日本に伝来しました。
・キンモクセイは漢字で金木犀と書きます。
→白い花を咲かせる「銀木犀」に対して、金色(燈色)の花を咲かせるので「金木犀」と呼ばれるようになりました。
→「犀」は、あの動物のサイを表す字です。これは樹皮がサイの皮膚に似ていることからこの字を使うようです。
・キンモクセイの花言葉に「隠世」があります。これは死んだ人の行く世の意味です。
→これは怖い意味ではなく、キンモクセイの強い香りで邪気を払う効果があると考え、神社などに植えられているためです。
ここからは伐採について書いていきます。
伐採は危険も伴います。失敗しないポイントを解説していきます。
≪ポイント≫
・今回のキンモクセイは、高さにして3m程度です。
・隣が駐車場で車に当たると大惨事です。もちろん建物に当ててもいけません。
・倒す方向はこの1.5m程度の細い道の中で完結させます。
・倒す方向に「受け口」という切り込みを入れます。
→切り込みの形は、二等辺三角形のような形です。絶対に倒したい方向に向かって「受け口」を入れてください。人もヘソが向いている方向に進みます。ヘソ曲がりは真っ直ぐ歩きません。とにかく皆さんのヘソのように倒したい方向に真っ直ぐです。
・「受け口」の反対側から「追い口」を入れます。
・「受け口」の真ん中くらいをめがけて切っていきます。
・大きい木の場合は、チェンソーやノコギリが途中で挟まり動かなくなりやすいです。
→「追い口」を入れる時に1人でない場合はロープなどでけん引する、1人の場合は、クサビを打ち込みます。
・伐採後に幹を地際で切り直して終わりです。
・「受け口」だけで倒れる方向が完璧に確定するわけではありません。木の状態、重心、風や傾斜、その他様々な要因で倒れる方向は決まります。人力のロープでけん引にも限界があり、木によって必要な道具や技術も変わってきます。人も死にます。最新の注意が必要です。
さて、そんなこんなに注意して切ってみました。
写真です。
伐採してかなりスッキリしました。
これだけ景色が一変するような行為なので危険が多いこともかなりわかるのではないでしょうか。
こんかいはここまでです。
ありがとうがざいました。