剪定 ~モチノキ~

皆さん、こんにちは。

仕事中に食べるご飯ってなんであんなに美味しいのでしょう?
仕事中の昼飯をみんなで食べている時って幸せです。何を食べるかは、あまり関係なく何を誰とどんな状況で食べているかが非常に重要です。僕は大概、コンビニのおにぎりやお弁当で元々のクオリティは高いですが1人で食べる時より確実に美味しいです。好きな食べ物は特になく、なんでも食べます。僕にとって一番大事なのは、誰と食べるかです。幸せなんですね。

自慢ですが、彼女にバレンタインの手作りクッキーもらいました。
最高です!

そんな今日のテーマは「モチノキ」の剪定です。
まずは「モチノキ」の基本情報から書いていきます。

≪基本情報≫
・モチノキ科モチノキ属
・常緑広葉樹
・雌雄異株で株単位の性転換する特性がある。
・樹皮からトリモチが採取できることが由来。
・日本の本州、四国、九州、南西諸島に分布。朝鮮半島南部、台湾、中国中南部にも分布している。
・塩害に強く、暖かい海辺に自生している。
・開花期は、4月頃。
・果実は、直径10mm程度の球形で内部に種子がある。
・11月頃に熟し赤くなり、鳥が好んで食べる。
・モチノキの天敵として「モチノキタネオナガコバチ」というコバチがいます。発育中の種子の中に産卵し、実の中で幼虫として越冬します。実の色を操作し、赤くなる時期に緑色のままにさせ鳥に食べられることを防ぎます。鳥に実を食べてもらい種を広げて繁殖するモチノキにとっては死活問題です。
・モチノキ側の対抗手段として、未授精の果実をつけることによりコバチに産卵時の無駄な労力を使わせることが確認されています。

天敵との自然界での戦いは、シビアですね。人と人が戦争していることが本当に馬鹿らしくなります。人間以外の生物は、異種対決している間に人間は、同種で戦っているんですからとんでもなく贅沢な話です。

今回、剪定する「モチノキ」です。
高さが出ていて抑えてすっきりして欲しいとのことです。
それでは、失敗しない剪定時のポイントをまとめていきます。

≪ポイント≫
・剪定の早さは、ノコギリのターンと剪定鋏のターンのフェーズ移行の上手さだと思っています。
→初めにノコギリで大きく切り抜いて、剪定鋏で綺麗に整える感じです。
・このモチノキに限らず、高さを抑えたい時は真っ直ぐ上に伸びている枝を抜いていきます。
→不要な枝の見極めは、綺麗な絵に書いたような樹形と全体の調和をイメージして行います。理想と現実を木の近く、もしくは中から考えて切ります。わからなくなったら木から降りて全体を見ることも大切です。最初はわからなくても何度も切っているうちに木の内側にいても全体の形がなんとなくわかってきます。
・剪定鋏は仕上げとして細かく全体の透かし具合を均一にするために使います。
→太い枝を何本も剪定鋏で切っていては腱鞘炎になってしまいます。かといってノコギリと剪定鋏を何度も出し入れしていては、時間が掛かるし大変です。適材適所で道具を使い、剪定鋏は、仕上げに使用しましょう。全体の均一さを見極め、鋏を入れてみましょう。失敗しても大丈夫です。剪定鋏で切る範囲程度で木は枯れません(切り方と場合にもよる)。


上記のことを踏まえて剪定してみました。
高さを抑えることと全体の透かし具合を均一にすることを意識しました。
ここだけの話、全体の均一性がしっかりしていればそれなりに見えます。それが難しいんだろって話ですが、裏技として2人でやるということもあります。もう一人に下から支持をもらいつつ切れば均等になりやすいです。

是非、皆さんも挑戦してみて下さい。
自分でやるのが難しい、ゴミの処理が大変などの方は、是非ご相談ください。お待ちしております。

それではまた明日。ありがとうございます。