お庭改造計画~庭石、そして完成編~

皆さんこんにちは。
本日のブログは、今回の施工現場の仕上げとして庭石を据えていきます。

庭石。昔の僕の中での庭石の在り方は邪魔でデカい石という捻くれた印象がありました。
しかし、自分が人様の庭園を管理させて頂くうちに庭石における捉え方は変化しました。
今の僕の庭石の捉え方は、失って初めてその存在価値に気づくもの。例えるならば、煮物に入れる隠し味の砂糖といったところでしょうか。違いますでしょうか。
石なんてと思っていた僕ですが、とにかく石は奥が深いです。今日は少し解説しつつ記事にしていきたいと思います。

庭石を据える時の方法として、天山と平天の2種類があります。
簡単に言うと、読んで字の如く天に向かって山のように盛り上がっている面で据えることを天山。そしてこれまた読んで字の如く平面を上にして据えることを平天と言います。

その他にも専門用語だけでも「肩」「鼻」「あご」などの人間かよみたいな言い方で石を表します。色の違いなどを「石理」、えぐれを「しゃくれ」、真正面を「見つき」、てっぺんを「天端」、側面を「見こみ」、埋まる部分を「根入れ」といいます。

そして、今回のお庭の庭石ですが正直に白状します。
プロの石屋の親方にやってもらいました。
プロの石屋さんの知り合いなんてお前いるのか?なんて声が聞こえてくるようですが、何を隠そう実は僕、2,3年ほど前に一時期石屋の手元として活躍?した時期があります。
その時に大変お世話になった親方と仕事がしたくて無理を言って石を据えて頂きました。
親方の据えた石の庭の写真、見たいでしょ?
特別に公開しちゃいます。

うつくしいをこえてふつくしいまであります。
サルスベリの支柱はサルスベリの角度と庭の奥行で仕方ない部分はありましたがとにかく早いのなんの。ユニックのクレーンで釣って、はいこれこの角度、これここってどんどんやるんです。勉強したくて呼んだのにすごさだけ際立ちました。後でちゃんと教わりましたけどね。

というわけでお庭改造計画、終了です。
心が折れそうになる瞬間もありましたがたくさんの人に支えられて完成しました。

 
最後に完成したお庭の全体像です。
いい経験になりました!
それではまた明日。