個人宅~お庭大改造編2~

皆さんこんにちは。
昨日に引き続きお庭大改造、進めていきたいと思います。

昨日のブログでは、植物の根を傷めないように掘り上げることに決めたところまで書きました。
ここで皆様に質問です。
自分で植栽をやったことはありますか?
そもそも植栽という言葉も聞きなれないですよね。
植栽とは、庭などに植えられた植物。植物を植える行為を指します。
というわけで本日のブログでは、植栽の簡単なやり方と僕が気を付けていることを書きながらお庭大改造を進めていきたいと思います。

植栽には適期があります。
一般的に4~6月と9~11月です。(地域にもよる)
植物は人間が過ごしやすいくらいの暖かさに成長します。
水がどんどん蒸発する熱い真夏も土に霜が降りるような寒い冬も弱り目に祟り目。
なので春と秋が植栽の適期となります。
今回のお庭大改造を施工したのも実は10月です。

時期はばっちりです。時期だけはばっちりなんです。
今回の施工で何が難しいかを説明します。
ずばり、植物を根回しなしで堀起こさなければならないという点です。

手前からサルスベリ、月桂樹、松です。
通常であれば樹木を移植する1年や2年前から根回しをします。
移植をスムーズに行うためです。我々造園屋のためであると同時に一番は植物のために行うことです。
何年も植わっている植栽は特にしっかりと根を張っています。必要以上に根を傷めてしまうと水分や栄養を吸い上げられなくなり最後は枯れてしまいます。一般的にあらかじめうまくやっておくことを根回しと言います。あらかじめうまくやっておくことの意義は植物を枯らさないための知見から来ています。実は造園用語なんですね~。

更にそこに根と土の活着を崩さない根巻きという工夫をします。
植栽にとって土と根っこの活着は死活問題です。
傷んだ根っこでは十分な水分と栄養を吸い上げられないとありますが土が活着していなければ吸い上げるものすらありません。
例えるならば、ストローで遊びすぎてコップを取り上げられた子供です。(微妙な例え)

つまり、根を傷めないようになるべく深く大きく掘りながら土の活着にも用心するという点で難易度が高いのです。

ブログのいいところでしょうか?
YouTubeとかでもよくありますが次の写真でいきなりサルスベリ、月桂樹、松の移植終わります。
心の準備はいいですか?
3・・・2・・・1・・・

どうです?なかなか見れる風景になってきたでしょ?
大変でした。大変すぎて手も汚すぎて写真撮ることも忘れて気が付いたらこうなってました。
ここまでくれば何とかなりそうです。

というわけで次の工程。この重い庭石の移動です。
ただの移動ではありません。庭にするんです。
ここだけの話チートを使いました。
話の詳細、お庭改造計画庭石編はまた明日。